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健康の答え

便秘薬の副作用

便秘薬とは有害物質の排泄、結腸検査、腹部手術前の処置、機能性便秘や慢性便秘の不快な症状を軽減することを目的とする内服薬。 
便秘薬には大きく分けて、刺激性下剤とそれ以外の非刺激性の下剤があります。 
大腸刺激性下剤は、繰り返し使うと耐性が起こって、薬を飲んでも効果が得にくくなっていきます。すると、知らず知らずのうちに服薬量が増えていく、一度に何十錠も飲んでしまう可能性があるかもしれません。このまま続いていくと、悪循環に陥りやすくなります。また、刺激性下剤は直接的に腸を刺激し、腸の動きを活発にするため腹痛を引き起こす可能性もあります。 
反対に「刺激が少ない」「くせになりにくい」とうたわれる酸化マグネシウムは、腎機能が悪い人は使ってはいけないです。また、高齢者は腎機能が落ちていることが多いので、慎重に使ってください。長期間に多量に使用して、腎機能が悪い人がこの薬を飲むと、血液中のマグネシウム濃度が上がって意識を失ったり、死に至ったりする「高マグネシウム血症」に陥る危険があります。いくつかの実例があります。酸化マグネシウム製剤を服用していた80歳代の女性は、朝6時に嘔吐があり、9時半までは意識清明だったが、その1時間後に意識消失しているところを発見され、救急搬送されました。また、70歳代の男性は、呼吸困難、悪心があり、救急外来を受診して、慢性うっ血性心不全増悪の診断で入院したが、その後も悪心、食欲不振が続き、血液検査を受けました。血清マグネシウム値が4.2mg/dLと高く、酸化マグネシウム製剤の内服をしているのが原因となります。実際に死亡例もあり、2008年と2015年に厚生労働省が注意を呼びかけています。 
他にも、注意した方がいいケースがあります。例えば、ダイエットをしていて食事の量が少ない人には、便のかさを増やす膨潤性下剤が選択肢になります。ただ、ものをうまく飲み込めないお年寄りがこの薬をのむと、のどにひっかかったまま膨らむ恐れがあります。 
また、ストレスで自律神経のバランスが崩れて、腸のリズムが乱れる痙攣性の便秘に陥っているときに大腸刺激性下剤を使うと、かえって逆効果になる恐れもあります。